獅子の如く(5)ってなにー

獅子の如く(5)

自分の進むべき道を確信したオーラブは、新しい船を建造することにした。
オーラブが捨てた北欧の神オーディンは、彼が海に沈むことを願っているようだ。
そんなオーディンに敬意を表して、この巨大な軍船にオーラブは“長蛇”と名づけた。
西暦1000年、完成した長蛇号は大艦隊を率い南下した。
ノルウェー南端からヴェンドランドへ向かった一行が帰路に着こうとしていたその時、最後の戦いが始まった――!!昭和26年5月3日・墨田区常泉寺にて、7年間空白だった会長の座に戸田が推戴された。
「折伏行こそ仏法の修行中最高のものであるというのです!! 私は広宣流布のためにこの身を捨てます!!」 ――いよいよ歴史的な、怒涛の前進が始まる。
真剣勝負であるからには、絶対に勝たねばならない! この5月3日はまた『憲法記念日』であった。
朝鮮半島の動乱は続いており、勝敗の帰趨は不明のまま講和条約の締結を巡って国論を二分した政治的混乱が表面化しつつあった――。
月例の支部長会の席上で、戸田は「明年4月の立宗七百年を期して、御書全集を発刊したい!!」と発言した。
「将来のために大聖人様の御遺文のすべてを網羅したものにしたいと考えております。
一握りの人だけが知っている法門では時代の要請に合わなくなります。
血脈抄(百六箇抄、本因妙抄)など門外不出の御抄。
さらには御義口伝。
御講聞書二箇相承なども含め、正宗の正当性を余すところなく示したものにしたいと考えております」かねてより戸田は「青年こそが次代を担う」と語っていたが、昭和26年11月の年次総会で山本は『青年の確信』という演説を行った。
「青年部の実践は宗教革命であります! 政治革命よりも経済革命よりも、実に実に宗教革命の道のいかに困難であるかは覚悟の上です。
また革命は死であることも自覚しております。
……しかしその死こそ、永遠の覚知であることを信じます」 一方、懐刀である山本に好きな女性がいることを知った戸田は、身体の弱い彼が邁進できるように、と結婚のお膳立てをするのだった。
笠原慈行の『神本佛迹論』が発端となり、戦時中牧口初代会長は獄死した。
「法衣の権威を借りての横暴には断じて屈しない――これが学会精神なんだ。
……恩師は獄中に一人死んでいかれた。
しかし、その一人の死は数千の地湧の菩薩を誕生せしめたのだ。
そして未来には数十万、数百万の同志が集うことであろう。
偉大な信心の法則は決してその死とともに終わるものではない。
それを実証していくのは、私しかいない……」続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60009334